
東京ヤクルトスワローズの人気マスコット、つば九郎は、1994年にデビュー以来、自由奔放なキャラクターと毒舌フリップ芸で多くのファンに愛されてきました。球界を超えた存在として、彼のユーモラスな姿は多くの人々に親しまれています。
2025年2月19日、東京ヤクルトスワローズは、つば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠したことを発表しました。
これまで、つば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました。 球団マスコットとして、ここまで育ててくれた功績に感謝と敬意を表します。 体調不良の発表以来、温かい励ましのお言葉をたくさん頂戴し、誠にありがとうございました。 今後の活動については、しばらくの間休止となることをお知らせいたします。 なお、皆さまにおかれましては、故人のプライバシーを尊重し、温かく見守りくださいますようお願い申しあげます。ヤクルトホームページ
球団は、これまでの功績に感謝と敬意を表し、温かい励ましの言葉を多くのファンから受け取ったことに感謝しています。
足立歩さんのプロフィール

- 生年月日: 1973年3月26日(2025年2月現在、51歳)
- 身長: 174cm
- 体重: 85kg(ただし、増加している可能性も指摘されている)
- 前職: 神宮球場の警備や清掃を担当していた、株式会社日本総業のアルバイト従業員
- つば九郎としてのデビュー: 1994年4月9日(対阪神タイガース戦、神宮球場)
- 性格: 緊張しない、大胆な性格
- 特徴: 言葉のセンスが光る、可愛らしい字を書く
- 趣味: カメラ撮影、食べ歩き
足立歩さんは、高校を卒業した後、19歳頃から日本総業でアルバイトをしていました。つば九郎がデビューする前の1992年、新しいチームのシンボルマークができた際、足立さんは「なかなかかっこいいな」と感じていたそうです。しかし、その時は、まさか自分がそのキャラクターの中に入ることになるとは、夢にも思っていなかったと、後に語っています。
つば九郎、名前の由来は?
つば九郎の名前の由来には、いくつかの重要な意味が込められています。まず、「つばくろ」という言葉はツバメの古称であり、スワローズの象徴的な存在を表しています。
また、野球用語の「鍔迫り合い」に強く、苦労(九郎)しながらも接戦をものにするという意味も含まれています。これにより、スワローズの勝利への願いと、ファンへの温かいメッセージが伝えられています。
なぜ足立歩さんがつば九郎の中身に選ばれたのか

足立さんが東京ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」に選ばれた背景には、彼の「緊張しない大胆な性格」が大きく影響しています。
ある試合で、酔って騒いでいる観客に対して、足立さんは冷静さを保ちながらもユーモアを交えた対応を見せ、その場を見事に収めました。
例えば、酔っ払いの観客に近寄っていく際、足立さんは「ボール返してよぉおお!」と萩本欽一さんのモノマネを披露しながら、欽ちゃん走りで迫ったのです。この瞬間、彼のコミュニケーション能力と機転の良さが光りました。
さらに、ホームランボールをなかなか返そうとしない観客に対しても、足立さんは巧みな話術を駆使し、見事にボールを返してもらうことに成功しました。
このようなエピソードは、球団関係者の目に留まり、足立さんの度胸とコミュニケーション能力が高く評価されるきっかけとなりました。
足立さんの選出は、単に明るい性格だけでなく、状況判断能力や人とのコミュニケーションスキルに優れた彼の真価を示すものです。
今後の活動について

発表によると、体調不良の報告以来、つば九郎の活動はしばらくの間休止されることが決定しました。
球団は、故人のプライバシーを尊重し、ファンには温かく見守っていただくようお願いしています。
つば九郎は、その愛くるしい姿とユーモアあふれるパフォーマンスで多くのファンに親しまれ、時には毒舌を交えた筆談でのコミュニケーションを通じて、単なる球団マスコットの枠を超え、プロ野球界全体を盛り上げてきました。
長年にわたりつば九郎を演じ、その魂を吹き込んできた足立歩さんの存在は、ファンにとってかけがえのないものでした。足立さんの突然の訃報は非常に残念で、大きな喪失感をもたらしましたが、つば九郎と足立歩さんが残した偉大な功績は色褪せることなく、これからも多くの人々の心に深く刻まれ続けるでしょう。
つば九郎と足立歩さんのこれまでの活躍に、心からの感謝と敬意を表するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
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