アシスタントナース(AIN)はつらいって本当?実際にシドニーで働いてみて感じた魅力やつらかったこと

医療現場や介護施設で働くアシスタントナース(AIN)。患者さん、利用者さんと直接関わり、日々のケアを通じてその生活を支える重要な役割を担っています。今回はこれからAINを目指す人や検討中の人に向けて、シドニーでの実際の経験をもとに、介護施設でのAINの仕事の現実についてお話しします。

目次

介護施設AINとしての仕事するの魅力3つ

AINの仕事は具体的には、バイタルサインを測ったり、内服薬の与薬、食事を手伝ったり、入浴の介助をしたり、移動をサポートしたりします。今回は介護施設AINとしての仕事するの魅力を3つ紹介します。

AINの魅力①利用者のことを深く知れる

介護施設でのAINは利用者と一番多く時間を過ごす存在です。人とかかわることが好きでこの仕事を選ぶ人も多いのではないのでしょうか。

そのため、利用者の健康状態はもちろんデイリールーティン、利用者の家族、出身、嗜好品まで深く知ることができます。

利用者と多くの時間を過ごすことで信頼関係も構築できるでしょう。

例えばシャワー一つでも立って浴びる人、座って浴びる人、石鹸を使わない人、様々な人がいます。利用者それぞれの習慣を知ることで利用者が過ごしやすい環境を提供できるでしょう。

AINの魅力②文化の違いを感じることができる

オーストラリアの文化や習慣を知ることができる

ほとんどの介護施設では、オーストラリア人の利用者が多く見られます。特に、クリスマスやイースターなどのイベント時には、施設内で特別な活動が行われ、地域の文化を深く知る貴重な機会となります。これらのイベントは、利用者だけでなく、スタッフにとっても楽しみの一つです。

また、オーストラリアの家庭では、家族を大切にする文化が根付いています。そのため、介護施設内では、家族が集まって過ごす姿がしばしば見受けられます。そんな光景は、心温まるもので、家族の絆や愛情が溢れています。利用者の笑顔や、家族とのひとときを楽しむ姿を目の当たりにするたびに、ケアする側もほっこりとした気持ちになります。このような温かい瞬間が、介護施設の魅力の一部であることを実感しています。

日本以外の国の文化を知れる

シドニーは多文化社会で、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まっています。介護施設でも、スタッフは国籍や文化が異なる方々ばかりでした。休憩時間に料理を交換したりしました。

お互いの国の伝統的な情報をシェアすることで、異文化交流が生まれ、和やかな雰囲気が漂います。お互いの文化を理解し合うことができるのは、シドニーでの仕事の大きな魅力の一つです。こうしたひとときが、絆を深め、職場の雰囲気をより温かくしてくれました。

AINの魅力③英語が上達する

利用者とのかかわり

アシスタントナース(AIN)として働くことで、英語力を向上させる絶好の機会が得られます。仕事を始めたときはオーストラリアの訛りが聞き取りにくく苦労することもありますが、利用者との日常的なコミュニケーションを通じて実践的な英会話スキルを磨くことができます

同僚やRNとのかかわり

同僚である他のAINや登録看護師(RN)との会話も、英語力向上に寄与します。彼らとの情報交換やサポートを通じて、専門用語や医療用語にも精通することができます。

また、電話での対応やマスクを着用している状況では、口の動きが見えないため、リスニング能力が一層重要になります。このような環境での経験は、英語の理解力を高める助けとなります。

RNを目指しているけれど、英語力が不足しているためにAINとしての道を選んだ方にとっても、この職場は理想的な環境です。実際の業務を通じて英語力を高めながら、将来の目標に向かって着実に前進することができます

介護施設でのAIN仕事の厳しさ

しかし、AINの仕事には厳しい面もあります。患者さんの入浴介助や移動を手伝うことが多いため、体力が必要です。また、感情的なストレスも無視できません。

シフト勤務の影響

シフト勤務がもたらす生活への影響も考慮しなければなりません。多くの介護施設は3交代勤務になるでしょう

夜勤や週末勤務が多く、友人や家族との時間を確保するのが難しいこともあります。

しかし、その一方で、シフトが終わった後の自由な時間を自分のために使える喜びもあります。特にモーニングシフトの場合は夕方からフリー時間がたくさんあります。

シドニーの美しい景色を楽しんだり、友達と食事をしたりすることで、ストレスを解消し、リフレッシュすることができます。

言葉の壁

英語を勉強中の方にとって、発音がうまく伝わらなかったり、利用者との会話がスムーズに成立しないこともあるでしょう。特に、医療現場では迅速かつ正確なコミュニケーションが求められるため、言葉の壁は大きな障害となることがあります。

さらに、歴史的背景から、日本人に対して好意的でない方も存在します。このような偏見や誤解が、コミュニケーションをさらに難しくする要因となることがあります。また、英語を馬鹿にするような態度を示す人もいるため、心理的なストレスを感じることも少なくありません。

このような課題に直面することで、英語力向上へのモチベーションが高まる一方、時には挫折感を味わうこともあります。しかし、これらの経験を通じて、より強い意志と成長を促す機会となることも多いのです。

まとめ

アシスタントナース(AIN)の仕事は、確かに厳しい部分もありますが、その中で得られる喜びや成長は計り知れません。もし医療や介護に興味があるなら、ぜひこの道を目指してみてください。新しい発見や成長を経験できるかもしれません。

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